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Xタイプの強度をもった、 環境対応型のファイバードラムを

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重量物に対応する強度をもち、荷扱い性にも優れていることで評価の高い X タイプのファイバードラム。容量のバリエーションも豊富で数多くのお客様にご利用いただいていますが、X タイプは胴部の上下をリテーナリングと呼ぶ金属製の補強リングで締め成形しているため、使用後にリサイクルするには金属部と紙の部分を切断しなければならず、分解が困難でした。
折しも、「地球上にある資源はすべて限りある資源」という視点から省資源化がクローズアップされ、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進が要求される時代。ファイバードラムにも後処理が容易な「環境対応型」の構造が求められてきました。

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金属補強リングを使用しないための、 数々の技術的課題

ファイバードラムは円筒構造の利点を利用して、斜めに引き起こしながら回転移動させるハンドリングを行うことがあります。
とくに重量物を収納した場合はこの方法が多く用いられるため、X タイプのように底の円周部を金属で補強した強度の高いものでなければ、変形や破損といった問題が発生する可能性があります。 X タイプの強度を保ちながら、分解が容易でリサイクル可能なファイバードラムを。
私たちはその開発に向け2008年にプロジェクトを立ち上げ、挑戦が始まりました。

もっとも大きな課題は、金属製の補強リングを使用しないこと。
X タイプでは胴体上部の端面を補強リングによって内巻きにカール加工していますが、この方法では紙部と金属部の分離が困難です。
下部についても金属補強リングで巻締加工をしていますが、やはり分離が困難という問題があります。

また胴体の上下のクビレ加工も、補強リングを用いずに 成形加工する必要があります。これらの課題を解決して分解しやすいファイバードラムと するために、独自の加工技術の開発と、加工機械メーカーの協力による加工機の開発が同時に進められました。

X金属補強リングを使用しないための、 数々の技術的課題認定書

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重量物を収納し、使用後はリサイクルできるファイバードラムの完成

胴体上端面の内巻きカールを、金属補強リングを使用せずに加工する技術。胴体上下のクビレを紙だけで成形する加工技術。金属補強リングの代わりに、脱着可能な特殊ロックリングの開発。クビレ成形部分をロックリングで保護する加工技術。さまざまな加工技術を積み重ね、2012年1月に試作品が完成。プロジェクト立ち上げから4年後のことでした。私たちはそのモデルを、「リサイクル可能な X タイプ」という意味から「RX タイプ」と名付け、2013年7月には特許を取得。X タイプの強度と、天板・底板・胴体が容易に分解できる環境対応力を両立した画期的な製品が誕生しました。お客様のお役に立てるなら、どんな困難な課題にも立ち向かう。私たちの挑戦はこれからも続きます。

重量物を収納し、使用後はリサイクルできるファイバードラムの完成

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